3. 年金額は「4年連続プラス」も、物価高に追いついていないって本当?

次に、多くの人が関心を寄せる「受給できる年金額」について確認していきましょう。

2026年度の年金額は、前年度から引き上げられることが決定しています。

  • 老齢基礎年金(満額):月額 7万608円(前年度比 +1300円)

月額で1300円、年間では1万5600円の増加となります。

ただし、年金の増額は物価上昇のペースには及んでいません。

現在の年金制度には「マクロ経済スライド」という仕組みがあり、少子高齢化の中でも制度を維持するため、物価が上がっても同じ割合で年金額が増えないよう調整されています。

たとえば、物価が3%上昇しても年金の増額が2%にとどまれば、実際に購入できるものは以前より少なくなってしまいます。

このように、金額上は増えていても、実際の生活が楽になるとは限らない構造となっています。