2. 利益60%増の裏側にある「OpenAI」の影響

なぜ純利益だけが突出して伸びたのでしょうか。泉田氏の解説によれば、ここにはマイクロソフトが投資している「OpenAI」の影響が色濃く出ています。

今回の決算には、OpenAIの資本再構成(リキャピタリゼーション)に伴う評価益として、約100億ドル(約1.5兆円)が含まれているのです。

これは、本業で現金を稼いだわけではなく、投資先の価値が上がったことによる会計上の利益(評価益)です。

泉田氏は「これは今回たまたま発生した一時的な利益(下駄を履いている状態)」と説明します。

この特殊要因を除いた実力値(Non-GAAPベース)で計算し直すと、純利益の成長率は23%となります。

とはいえ、特殊要因を除いても20%以上の利益成長を続けているわけですから、業績自体に問題があるようには見えません。では、なぜ市場は売り反応を示したのでしょうか?

マイクロソフトの決算資料を解説する泉田氏2/4

マイクロソフトの決算資料を解説する泉田氏

出所:各資料をもとにイズミダイズム作成