3. 会社負担分のお金はどこへ行く?

ねんきん定期便に会社負担分の記載がないことで感じる不安のひとつに「会社負担分の保険料は結局どこへ行ったのか」が挙げられます。この保険料は、現在年金を受給している人の年金原資として使われています。積立貯金のように、払った分が将来自分の手元に返ってくるわけではありません。

日本の公的年金制度は、賦課方式の仕組みを採用しています。賦課方式では、現役世代が納めた保険料を、年金を受給する高齢者世帯の年金給付に充てます。

その時々の賃金水準に応じた保険料を徴収できるため、インフレによる影響を受けにくいのが特徴です。一方、少子高齢化の状況では、現役世代の保険料負担が過度になる可能性があるのが難点です。

また、一部の保険料は「年金積立金」として、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が運用しています。この積立金は、将来世代の給付原資として活用される予定です。

よって、自己負担の保険料・会社負担の保険料ともに、現在の高齢者世代の年金や将来世代のための年金原資として使われています。保険料全体が、日本の年金制度維持のために使われていると考えておきましょう。

次章では、将来の年金受給額について解説します。