3. 原状回復の費用でトラブルにならないためのアドバイスを紹介

独立行政法人国民生活センターは、さまざまなトラブルに対して、以下のようなアドバイスをしています。

まず、契約については、賃貸借契約は長い期間にわたる契約で、原則として契約内容に従うことになると回答。契約する前に内容をしっかり確認して理解しておくことが大切だとしています。

貸主側(管理会社や不動産業者、大家等)からの説明や契約内容をよく聞き、わからないことがあればその場で確認するなど不明な点を無くしておきましょう。

特に、禁止事項や修繕に関する事項のほか、ハウスクリーニング費用はどちらが負担するのかなど、退去する際の費用負担に関する事項も必ず確認するようアドバイスしています。

入居時に関しては、はじめに貸主側と一緒に写真を撮ったりメモを取るなどして、住宅の状況を確認することが大事です。特に、気になるキズや汚れがあった場合は記録に残しておくようにしましょう。

エアコンなど備え付けの設備がきちんと動作するかなども入居時に確認するようにアドバイスしています。

入居中は、エアコンや給湯器など機器に不具合や故障が起こった場合や、雨漏りや水漏れなどのトラブルが起きた場合は、すぐ貸主側に連絡して相談するのが大事だとしています。

賃貸住宅の修繕は原則として貸主側に義務があり、無断で修繕を行うと退去時の原状回復でトラブルになる可能性があるからです。

賃貸住宅はあくまで借りているものであることを意識し、日頃からできるだけきれいに使うことを心がけましょう。

また、退去する際には、入居時と同じくできる限り貸主側と一緒に、写真を撮ったりメモを取ったりして記録を残しながら、賃貸住宅の現状を確認しましょう。

原状回復費用は、国交省のガイドラインに基準が示されています。

納得できない請求をされた場合は、貸主側に費用の明細などの説明を求め、費用負担について話し合いを行ってください。

原則として、年月の経過による損耗や普通の使い方をしていても発生する汚れやキズなどの修繕費用は、借主が費用を負担する必要はないとしています。

トラブルになった際は、国土交通省が「賃貸住宅標準契約書」や「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を示しているので、契約を締結する前や退去時に読んでおくと原状回復の考え方の参考になるとアドバイスしています。

もし、納得できない不当な請求がある場合は、消費者ホットライン「188(いやや!)」へ連絡し、相談するようにしてください。