3. 「固定5年」vs「定期預金」どちらがおすすめ?

個人向け国債の固定5年と定期預金は、元本保証がある点や、金利が満期まで固定されている点で共通しています。

当面使う予定のない資金がある場合、どちらの商品を選択すべきか悩んでしまう人も多いでしょう。

ここからは、「固定5年」と「定期預金」のそれぞれについて、金利情勢を考慮したメリット・デメリットを詳しく解説します。

3.1 個人向け国債「固定5年」を選択するメリット

個人向け国債の固定5年を選択するメリットは、定期預金よりも金利面で優れていることです。

国債は市場金利を敏感に反映するため、金利上昇局面においては高水準な利回りを確保しやすくなります。

2026年2月の個人向け国債の固定5年は金利1.66%であるのに対し、大手銀行の5年定期は0.7%程度が水準となっています。

実際に1000万円を運用した場合の1年間の受取利息の違いは、以下のとおりです。

【個人向け国債・固定5年(1.66%)】※税率20.315%で計算

  • 税引前利息:1000万円×1.66%=16万6000円
  • 税金:16万6000円×20.315%=3万3722円
  • 税引後利息:13万2278円

【定期預金5年(0.7%)】※税率20.315%で計算

  • 税引前利息:1000万円×0.7%=7万円
  • 税金:7万円×20.315% = 1万4220.5円(※実際の金融機関の計算では円未満切り捨てとなるため 1万4220円)
  • 税引後利息:5万5780円

同じ元本保証の商品でありながら、5年間で約38万円の差が生じます。

3.2 個人向け国債「固定5年」を選択するデメリット

個人向け国債は、購入後1年を経過しなければ原則として中途解約ができません。

そのため、国債の購入から1年が経過する前に急な出費があれば、手元資金や保有している他の金融商品から資金を工面する必要があります。

また、満期まで金利が変わらないため、上昇トレンド中においてはさらなる利率上昇の機会を逃してしまう可能性もあります。

今後も金利の上昇が見込まれる場合には、半年ごとに金利が見直される個人向け国債の「変動10年」を選択するのも1つの手です。