3. 通院回数が多い際に使える「多数回該当」
高額療養費の利用回数が増えた際は「多数回該当」の対象になる可能性があります。多数回該当とは、直近12ヵ月以内に、高額療養費の支給を3回以上受けている場合、4回目の高額療養費の支給から自己負担限度額が引き下げられる仕組みです。継続的な治療を要する人にとっては、有用な制度といえるでしょう。
多数回該当の対象となった場合の自己負担限度額は、以下のとおりです。
- 年収約1160万円〜:14万100円
- 年収約770万円~約1160万円:9万3000円
- 年収約370万円~約770万円:4万4400円
- 年収~約370万円:4万4400円
- 住民税非課税世帯(70歳以下のみ):2万4600円
年収が高い人ほど上限額の引き下げ幅が大きくなっています。ボリュームゾーンである「年収約370万円~約770万円」の場合、自己負担限度額は4万4000円まで引き下げられます。
毎月10万円ほどの医療費がかかっている場合、多数回該当の対象になれば払い戻される金額は増加します。家計の支出も抑えられるため、通院・入院機会の多い人は積極的に利用したい制度です。
次章では、自己負担限度額の引き上げについて解説します。
