次に、露店はもちろんのこと、PTAによる出店もない運動会に参加している筆者の子供達や夫の感想を紹介していきます。
ただ羨ましいだけ
露店の楽しみはお祭り特有のものですが、学校行事の運動会に立ち並んでいた話を聞いてただただ羨ましがっていました。
何時間もかけて練習する踊りなどの疲れも、露店があれば吹き飛ぶと感じたようです。確かに、子供の言う通りだと思います。ビリが分かっている徒競走でも、走り切ればかき氷が待っている、と頑張れる原動力になるのです。
どうして学校行事に露店が並ぶのか不思議
なぜ運動会に露店が来るのか不思議でならないというのは夫の意見です。たしかに、親になると問題点は多々あると感じます。運動会は教育の場であり、かつ公共の場なのでそれとは関係のない露店が並ぶのはおかしい事でしょう。
しかし、北関東で育った筆者にとって、夫の指摘する「不思議」という感覚を理解できないでいます。
まとめ・露店が並ぶ運動会は幻のような世界
北関東を離れてみると、露店が並ぶ運動会は珍しいものだと痛感します。子供の頃は世界が狭いので、経験したことが全てだと勘違いしがちです。北関東特有のことだと気がついたのは、子供の幼稚園の運動会でのことでした。
「小学生の頃は運動会で水あめを買うのが楽しみだった」という筆者の一言に、夫が驚きの表情を浮かべたのです。そこから、お互いが運動会にまつわる思い出を語り合い、他の地域との違いや北関東の特異性を知りました。
露店の是非は置いておくとして、決して運動会の花形になれない運動音痴の子供でも楽しく過ごせる魔法のようなものが、露店の存在だったと思います。
中山 まち子