4. 【社会保障】働き盛りに負担集中!ライフサイクルでみる「給付と負担の構造」

厚生労働省の資料「ライフサイクルでみた社会保険及び保育・教育等サービスの給付と負担のイメージ」をみると、一生を通じた給付と負担を見てみると、傾向ははっきりしています。

ライフサイクルでみた社会保険及び保育・教育等サービスの給付と負担のイメージ6/6

ライフサイクルでみた社会保険及び保育・教育等サービスの給付と負担のイメージ

出所:厚生労働省「社会保障の給付と負担(ミクロベース)」

幼少期には、出産・育児支援や教育といった給付が多く、高齢期には年金や医療、介護が中心となります。一方、20代後半から50代にかけての働き盛りの時期は、給付よりも負担が大きく上回る期間が長く続きます。

この時期には、税金に加えて健康保険料や年金保険料が継続的に差し引かれ、さらに子育て世代では教育費や生活費も重なります。「収入はあるのに、余裕がない」と感じやすい理由が、ここにあります。

5. まとめにかえて

今回の衆院選では、「減税」や「負担軽減」という言葉が数多く並びます。しかし、その背景には、人口構造の変化と、社会保障制度が抱える重い現実があります。

「なぜこんなに引かれるのか」その理由を知ることは、漠然とした不安を減らし、選挙で何を基準に判断するかを考える手がかりになります。

選挙は、政治の話であると同時に、私たち一人ひとりの家計と将来に関わる選択です。投票前のいまこそ、負担の仕組みを知り、自分の暮らしと向き合う時間を持ってみてはいかがでしょうか。

参考資料

村岸 理美