4. 【社会保障】働き盛りに負担集中!ライフサイクルでみる「給付と負担の構造」
厚生労働省の資料「ライフサイクルでみた社会保険及び保育・教育等サービスの給付と負担のイメージ」をみると、一生を通じた給付と負担を見てみると、傾向ははっきりしています。
幼少期には、出産・育児支援や教育といった給付が多く、高齢期には年金や医療、介護が中心となります。一方、20代後半から50代にかけての働き盛りの時期は、給付よりも負担が大きく上回る期間が長く続きます。
この時期には、税金に加えて健康保険料や年金保険料が継続的に差し引かれ、さらに子育て世代では教育費や生活費も重なります。「収入はあるのに、余裕がない」と感じやすい理由が、ここにあります。
5. まとめにかえて
今回の衆院選では、「減税」や「負担軽減」という言葉が数多く並びます。しかし、その背景には、人口構造の変化と、社会保障制度が抱える重い現実があります。
「なぜこんなに引かれるのか」その理由を知ることは、漠然とした不安を減らし、選挙で何を基準に判断するかを考える手がかりになります。
選挙は、政治の話であると同時に、私たち一人ひとりの家計と将来に関わる選択です。投票前のいまこそ、負担の仕組みを知り、自分の暮らしと向き合う時間を持ってみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 総務省統計局「2026年(令和8年)1月報 (2025年(令和7年)8月確定値、2026年(令和8年)1月概算値)」(2026年1月20日公表)
- 厚生労働省「令和6(2024)年財政検証関連資料②ー年金額の分布推計ー」
- 厚生労働省「社会保障の負担」
- 厚生労働省「社会保障の給付と負担(ミクロベース)」
- 厚生労働省「社会保障制度関係資料一式」
- 自民党「政権公約2026」
- 日本維新の会「政権公約マニフェスト 2026」
- 中道改革連合「2026主要政策パンフレット」
- 国民民主党「2026政策パンフレット」
村岸 理美
