3. 【国民負担】社会保障費約137兆円「保険料だけ」で約82兆円を負担
では、集められたお金はどこに使われているのでしょうか。2025年度予算ベースで見ると、社会保障給付費の約44%が年金、約31%が医療に充てられています。
高齢化の進行により、この2分野の支出が突出していることが分かります。
注目すべきは、その財源です。社会保障にかかる費用の約6割(82.2兆円)は、私たちが支払う社会保険料で賄われています。税金(公費)よりも、保険料の負担が大きいのが現状です。
3.1 医療・年金が増えるほど「現役世代の手取りが減る」構造
医療費や年金給付が増えれば、その分、社会保障全体のコストも膨らみます。結果として、保険料の引き上げや負担増につながり、現役世代の手取りを直接圧迫します。
もちろん、現在の高齢者世代も、かつては保険料を負担してきました。私たち自身も、将来は給付を受ける側になります。問題は、世界でも例を見ないスピードで進む少子高齢化に、従来の制度設計が追いついていない点にあります。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)