3. 【国民負担】社会保障費約137兆円「保険料だけ」で約82兆円を負担
では、集められたお金はどこに使われているのでしょうか。2025年度予算ベースで見ると、社会保障給付費の約44%が年金、約31%が医療に充てられています。
高齢化の進行により、この2分野の支出が突出していることが分かります。
注目すべきは、その財源です。社会保障にかかる費用の約6割(82.2兆円)は、私たちが支払う社会保険料で賄われています。税金(公費)よりも、保険料の負担が大きいのが現状です。
3.1 医療・年金が増えるほど「現役世代の手取りが減る」構造
医療費や年金給付が増えれば、その分、社会保障全体のコストも膨らみます。結果として、保険料の引き上げや負担増につながり、現役世代の手取りを直接圧迫します。
もちろん、現在の高齢者世代も、かつては保険料を負担してきました。私たち自身も、将来は給付を受ける側になります。問題は、世界でも例を見ないスピードで進む少子高齢化に、従来の制度設計が追いついていない点にあります。
