1. シニアが知っておくべき給付金

定年退職を迎えた後の暮らしにおいて、公的年金以外にも利用可能な給付制度が数多く用意されています。ただし、これらの大半は自動的に振り込まれるものではなく、ご自身で申請手続きを行わなければ受給できない仕組みとなっています。

制度の存在を知っているかどうかで、実際に手にできる金額には大きな開きが生まれます。対象となりそうな制度については、できるだけ早い段階で内容を把握し、申請の締め切りや提出が必要な書類を確かめておきましょう。

1.1 年金生活者支援給付金

年金収入だけでは家計のやりくりが難しい低所得の年金受給者を支援するための制度が「年金生活者支援給付金」です。年金の受給額や所得が定められた基準を下回る対象者に対して、年金額に追加して支給される仕組みになっています。

支給のタイミングは年金と同様で、2カ月に1度の偶数月にまとめて口座へ振り込まれます。

支給される金額は、現在受け取っている年金の種類によって変わります。老齢年金の受給者には月額で最大5450円、障害年金の受給者は1級で6813円・2級で5450円、遺族年金の受給者には月額5450円が支給されます(受給者が複数いる場合は人数で按分)。

なお、2026年度の年金生活者支援給付金は、前年度比3.2%の増額となります。基準額は月額5620円で、障害年金生活者支援給付金1級は月額7025円、2級は月額5620円程度となります。

対象となる方には日本年金機構から案内のはがきが郵送されますが、これを見逃してしまうと給付を受けられなくなってしまいます。