シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛めしの「松屋」他を運営する松屋フーズHD(9887)の2019年4月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年5月7日に更新された、速報ベースの松屋フーズHDの2019年4月の既存店売上高は、対前年同月比104.4%でプラス成長となりました。

内訳も客単価102.3%、客数102.0%と両者ともにプラスとなり、2020年3月期は幸先良いスタートを切っています。

また全店売上高も108.2%と、プラス成長を果たしました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。

既存店売上高は、昨年8月から9カ月続けてプラス成長を維持。客数のマイナス月はあるものの、客単価は全ての月でプラスとなっており、客単価の伸びを背景に既存店は成長を続けています。なお、客数も3カ月プラス成長が続いています。

全店売上高も既存店同様、昨年8月から9カ月連続のプラス成長となっています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

株価は昨年下落トレンドが続きましたが、12月の3,335円を底に反転。今年3月半ばには、4,000円到達を目前にして下落に転じましたが、4月に3,500円付近で下げ止まり、現在は3,600円付近での取引が継続しています。

既存店及び全店ともにプラス成長を維持していますが、株価に反応が見られません。店舗売上高の成長が今後株価の上昇につながるタイミングが到来するのかが注目されます。

松屋フーズホールディングスの過去1年間の株価推移

参考資料:月次報告 2020年3月期2019年3月期

LIMO編集部