3.2 厚生年金(老齢厚生年金)の平均受給月額
- 〈全体〉平均年金月額:15万289円
- 〈男性〉平均年金月額:16万9967円
- 〈女性〉平均年金月額:11万1413円
※国民年金の金額を含む
国民年金(老齢基礎年金)の平均受給額は、男女ともに月5万円台です。一方、厚生年金(老齢厚生年金)は全体の平均が15万円台であるものの、男女間では約6万円もの差が見られます。
この差は、厚生年金の受給額が現役時代の賃金水準や加入期間によって決まる仕組みに起因します。厚生年金は収入に比例して保険料を納めるため、働き方や就業期間の違いが将来の年金額に反映されやすいのです。
特に現在のシニア世代では、女性が出産や育児、家族の介護などを理由に働き方を変えたり、一時的に仕事を離れたりするケースが多くありました。その結果として厚生年金の加入期間や賃金水準に差が生まれ、平均受給額の男女差として表れていると考えられます。
4. まとめ
ここまで、2026年度の年金額のモデルケースや、60歳代~90歳代以上のシニア世代が実際に受け取っている年金の平均月額について、公的なデータをもと解説しました。
公的年金額は増額改定が続いていますが、物価上昇を考慮すると実質的な価値が目減りしていると感じる方も少なくないでしょう。
また、本記事で紹介した平均月額やモデルケースはあくまで目安です。
実際の受給額は、一人ひとりの年金の加入履歴によって大きく異なります。
将来の年金生活をより具体的に計画するためにも、日本年金機構の「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などを活用してご自身の年金情報をチェックし、今後の生活設計の参考にしてみてはいかがでしょうか。
※当記事は再編集記事です。
参考資料
執筆者
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員
秋田県秋田市出身。宇都宮大学教育学部卒業後、株式会社栃木銀行に入行。主に個人リテール業務へ従事。若年層から富裕層まで幅広い世代へ投資信託・保険を中心に総合的なライフプランニングを行ってきた。リテール営業行員内で上位の成績を保ち、全行員内1位の成績を収める。また、社内教育にも尽力し、人材育成にも携わる。
現在は金融IT企業で個人向け資産運用のコンサルティング業務を行う。一種外務員資格(証券外務員一種)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)を保有。(2024年4月15日更新)
監修者
マネー編集部年金班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、地方自治体の公務員や生命保険会社等の金融機関にて勤務経験が豊富な編集者が中心となり、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度などをテーマに、丁寧で読者にとってわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部年金班に所属する編集者は日本生命保険相互会社出身の村岸理美、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等のファイナンシャルアドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍しており、豊富な金融知識をもとにした記事に定評があります。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月8日)