3. S&P500はアメリカの優良企業500社に投資!
S&P500はアメリカの代表的な約500社で構成される株価指数「S&P500」に連動するファンドです。
投資対象は実質的に米国株100%であり、アップル、マイクロソフト、NVIDIA、アマゾンなど世界経済を牽引する米国トップ企業群にまとめて投資できる点が魅力です。
ただし、良くも悪くも投資先がアメリカ一国に集中しているため、米国経済の影響をダイレクトに受ける点には注意しましょう。米国市場が好調なときは大きく値上がりしますが、景気後退局面では下落幅も大きくなりがちです。
成長性の高さと引き換えにリスクも集中している点がS&P500の特徴です。そのため、「より高いリターンを狙いたいが米国株のボラティリティも受け入れる」というスタンスの投資家に向いており、逆に安定重視なら全世界に分散されたオルカンの方が安心感があると言えるでしょう。
4. 運用実績を比較!過去のリターンはどちらが優勢?
次に、両ファンドの過去のパフォーマンスを見てみましょう。それぞれの過去1カ月、3カ月、6カ月、1年、3年、そして設定来のリターンを比較してみます。
4.1 オルカンとS&P500の過去のリターン
- オルカン S&P500
- 過去1カ月 +0.7% +0.3%
- 過去3カ月 +18.2% +19.4%
- 過去6カ月 +13.9% +12.3%
- 過去1年 +38.2% +36.5%
- 過去3年 +93.2% +95.9%
- 設定来 +280.2% +344.0%
※設定日:S&P500は2018年7月、オルカンは2018年10月 - ※2026年6月30日時点
どちらも運用益はプラスになっていますが、期間によって優劣が異なることが分かります。直近1カ月・6カ月・1年ではオルカンがS&P500を上回っています。
一方、3カ月・3年、そして設定来の実績で見るとS&P500のリターンが高く、米国株式の長期的な成長力の強さが際立っています。ただし、これらはあくまで過去の実績であり、将来の成果を保証するものではありません。期間の切り取り方によって見え方が変わる点を理解したうえで、投資判断を行うことが重要です。
5. 両ファンドを正しく理解し、自分に合った選択をしよう
オルカンとS&P500は、いずれも低コストで長期投資に適した優れた投資信託です。
世界全体に分散投資できるオルカンは特定の国や地域に依存しにくく、価格変動を抑えたい人に向いています。一方、S&P500は米国経済の成長をダイレクトに享受できる反面、値動きは大きくなりがちです。
どちらが優れているかを一概に決めることはできず、重要なのは自分のリスク許容度や運用目的に合っているかどうかです。相場を正確に予測することは困難なため、ファンドの特性を理解したうえで、納得できる商品を選んでみてください。
参考資料
苛原 寛
