3. 個人向け国債のメリット
ここからは、固定型・変動型共通の「個人向け国債」自体のメリットについて、改めて整理します。
3.1 元本割れのリスクが限りなく低い
個人向け国債は「債券」であるため、満期時には償還額が支払われることを前提とした金融商品です。さらに、発行体は日本国であるため、日本が破産するなどで債務不履行に陥らない限り、元本は返済されます。
そのため、株式のように価格変動で大きく元本割れしてしまうリスクや、投資先の破綻で資金が戻らないといったリスクは限りなく小さく、安全性の高い資産として位置づけられているのです。
3.2 安定的な利益を得ることができる
「リスクが極めて低い」にもかかわらず、銀行預金と比較して高い金利収益を確保できるのも、個人向け国債の強みです。
今回のラインナップで比較してみましょう。 2025年時点のメガバンクの普通預金金利は、上昇傾向にあるとはいえ、おおよそ0.3%程度にとどまります。 仮に100万円を1年間運用した場合、税引前の利子は以下のようになり、その差は5倍以上です。
- 銀行預金(0.3%とする):約3000円
- 個人向け国債「固定5」(1.59%):1万5900円
個人向け国債は、投資のリスクをほとんど負うことなく、銀行に預けておくよりも遥かに効率よく資産を増やすことができるのです。
3.3 途中売却が可能
さらに、個人向け国債が「使い勝手が良い」と言われる理由の一つに、途中換金の仕組みが挙げられます。中途換金の主なデメリットは、基本的に次の2点のみです。
- 購入後、最低1年間は保有が必要
- 中途換金時には直近の2回分(1年間)の利子相当分が差し引かれる
そのため、購入から1年で換金したとすると、利益はないものの元本そのものが少なくなる、というリスクは小さいのが特徴です。
急にお金が必要になった場合でも、比較的柔軟に現金化しやすいという点でも、とりあえずの資金運用の選択肢としても、選びやすい商品であると言えます。
