2. 個人向け国債はいまどれを選ぶべきか?

1月に販売されている3商品の中で「まず1つだけ選ぶならどれか?」と聞かれた場合、購入の検討をおすすめしたいのは「固定5」です。

2.1 安定的な利益を「確定」できる

「固定5」を推す最大の理由は、現行の3商品の中で表面利率が最も高いうえに、その高金利を満期まで5年間固定できる点にあります。

「変動10」は将来的に金利が上がる楽しみがある反面、下がるリスクもゼロではありません。その点、「固定5」は購入した瞬間に5年間の受け取り金額が確定します。「確実に高い利回りを確保したい」と考える人にとって、この確定利回りは非常に大きなアドバンテージとなります。

過去を振り返って見ると、2023年・2024年の同時期に募集された「固定5」の年利率は、ともにわずか0.23%でした。それと比較すると、今回の1.59%という数字がいかに飛躍的な伸びを見せているかが分かります。 「安全性重視で、不安なく安定的な収益を得たい」という希望を叶えるには、「固定5」はまさに最適な選択肢と言えるでしょう。

2.2 金利上昇の恩恵を取りにいくなら「変動10」

一方で、現在のような金利回復傾向に注目されやすいのが変動型の商品です。変動10は半年ごとに利率が見直されるため、購入時点の利率は固定型より低くても、保有中に利率が上がり、結果として固定型を上回る水準になる可能性があります。

参考として、2024年1月に販売された変動10(第166回)の利子計算期間ごとの利率は、以下のように推移しています。

  • 第1回:0.40%(購入時)
  • 第2回:0.72%
  • 第3回:0.75%
  • 第4回:0.96%
  • 第5回:1.39%

変動10年(第166回)の発行条件

変動10年(第166回)の発行条件

出所:財務省「「変動10年」発行条件」