4. 社会保障改革と賃上げの現状
ここからは、社会保障改革と賃上げの現状を振り返っておきましょう。
社会保障改革について、政府はこれまで薬価の改定や薬価制度の見直しにより、負担軽減を続けてきました。直近では、薬価改定で減額した分を診療報酬や介護報酬の引き上げに回しており、業界の賃上げも進んでいる状況です。
そして、2026年度は以下のような取り組みを予定しています。
- 薬価等改定
- 高額療養費の見直し
- 食品類似医薬品の薬剤給付適正化
- 長期収載品の選定療養拡大
昨年見直しを凍結した高額療養費の見直しなども含め、複数の事柄を見直し、負担を軽減する予定です。
賃上げについては、現状なかなか実感を得られていない人が多いでしょう。2025年の春闘では、2024年に引き続き5%以上の賃上げを実現できたものの、物価高の影響から賃金が増えたことを感じにくくなっていました。
連合は、今年度の春闘において、物価の影響を考慮した賃金指数であり、現在もマイナスの数値を記録している「実質賃金」を1%上昇軌道に載せることを目標としています。賃金の伸びが物価上昇を上回る状況を実現できれば、日々の支出にも多少のゆとりができるでしょう。

