平成30年に国税庁が公表した「平成29年分民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者のうち給与所得が1000万円を超えている人の割合は4%強。わずか4%と思うかもしれませんが、「100人中4人は年収1000万円稼いでいる」ということになります。

では、年収1000万円稼げる企業や業種はどのようなものがあるのでしょうか。今回はいくつかの調査から見てみます。

高額給与が狙える業種とは

「平成29年分民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与が最も高い業種は「電気・ガス・熱供給・水道業」の747万円でした。これに、「金融業・保険業」の615万円、「情報通信業」の599万円が続きます。

業種ごとの給与階級別構成割合を調べたところ、「電気・ガス・熱供給・水道業」の40.2%が800万円超の給与を得ていることがわかりました。年収1000万円をねらうなら、このような業種を目標にするのも1つの方法でしょう。

年収1000万円を稼ぐ具体的な企業名は

LIMO編集部が上場企業の有価証券報告書をもとにまとめた結果、平均年収が2000万円を超えたセンサー大手のキーエンスをはじめ、1300万円以上~1600万円未満のレンジには三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、住友商事、丸紅といった大手商社、野村ホールディングス、東京海上ホールディングス、三井住友トラストホールディングスなどの金融・保険業の企業が名を連ねています。