4.2 定期預金が向いている2つのケース
個人向け国債は安全性の高さが魅力ですが、注意点も存在します。
資金の目的によっては、定期預金や他の金融商品の方が適している場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
ケース1:短期間で資金が必要になる可能性がある場合
判断のポイントは「資金の流動性」と「中途解約の条件」です。
個人向け国債は、購入後1年間は原則として中途換金ができません。
また、1年経過後に解約する場合でも、直近2回分の利子相当額がペナルティとして差し引かれます。
一方、定期預金は中途解約しても元本は保証されます。
解約時には所定の利率が適用されるなどの条件はありますが、国債のように利息分が差し引かれる形ではないことが一般的です。
近い将来に資金を使う予定があるなら、定期預金の方が柔軟に対応しやすいでしょう。
ケース2:市場金利が急激に上昇している場合
ここでのポイントは「金利が反映されるスピード」です。
変動10年型の個人向け国債は、適用利率の見直しが半年ごとです。
そのため、市場金利が急上昇しても、その動きがすぐに国債の利率に反映されるわけではありません。
このタイムラグにより、高金利の新しい定期預金へすぐに預け替えができる場合と比べると、金利上昇局面での収益機会を逃す可能性がある点に注意が必要です。
著者
ファイナンシャルアドバイザー。京都教育大学卒業後、SMBC日興証券株式会社に入社。個人・法人の資産運用コンサルティング業務に従事。「株式・投資信託・債券」などを中心とした資産運用や、保険商品を活用した相続対策など、お金に関するトータルサポートをおこなった。現在は金融IT企業で個人向け資産運用のコンサルティング業務を行う。一種外務員資格(証券外務員資格)、AFP(Affiliated Financial Planner)保有。また、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト「LIMO&ファイナンス」でも執筆を行う。(2026年7月11日更新)
監修者
LIMO編集部銀行出身者チームは株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、メガバンクや地方銀行などの大手金融機関にて、資産運用相談や融資業務の経験を積んだ「元銀行員」の編集者が中心となり構成されている、金融専門のライティングチームです。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍しています。
LIMO編集部銀行出身者チームには株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)出身の石津大希など、資産運用アドバイザーとしての実務経験を有する編集者が在籍しており、各編集者がファイナンシャル・プランナー(FP)として、シニア層から富裕層まで幅広い層の相談に対応してきた点が強みです。
金融機関での勤務経験年数はチーム合計で20年超。表彰歴を持つ編集者も多数在籍しています。国税庁や金融庁など官公庁の公開情報をもとに、豊富な経験と知識を有するプロフェッショナル集団が、読者に正確で実践的な情報をお届けします。
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