桜が散り、新生活にも慣れてきたころ。一つ上の学年へ上がると同時に、習い事を始めたというお子さんも多いことかと思います。子どもが自主的に習い事へ行きたいと言い出した場合もそうでない場合もよくあるのが、「習い事行きたくない問題」。

子供の年齢が小さければ小さいほど、頭を悩ませるママが多いものです。そこで今回は、子どもが嫌がっていても習い事を続けさせるべきかどうかについて考えていきます。嫌がる子どもの言う通りに従って、簡単に諦めてしまっていいものなのでしょうか。

習い事に何を求めているのかを分析する

嫌だ嫌だと泣き叫ぶ子どもを前に、一生懸命諭すママもいれば、「いい加減にしなさい!」とついつい怒ってしまうママもいることでしょう。習い事に対しての考え方は、家庭によってさまざま。とにかく楽しんでほしいという考えもあれば、習い事で技術を身につけて将来プロを目指してほしいという考えもあります。

考え方によって、子どもが嫌がっても習い事へ行かせるべきかどうかという判断基準は変わってくるもの。まずは、親である大人が習い事に何を求めているのかを明確にすることから始めるのがおすすめです。

“楽しむこと”に重きを置いている場合、何度通っても習い事を嫌がる子どもに無理をして続けさせる必要はないかもしれません。なぜなら、嫌がっている時点で子どもは習い事を楽しめていないからです。スイミングや体操教室など、親と離れる瞬間だけ泣いて、いったん離れてしまえば楽しんでいる場合は別。親と離れるときだけでなく、最初から最後まで泣き続けている場合は、習い事の継続を考えなおしたほうがいいと言えるでしょう。

幼児教室や塾など、とにかく技術や知識を習得してほしいと考えている場合は、子どもが嫌がっても続けさせようとする人が多数派。技術・知識を習得するには、楽しむことよりも続けることに意味があります。子どもにとってメリットがないように感じますが、嫌がりながらでも続けたことによって、幼少期に得た技術・知識がその子の武器となるケースもあるのです。

子どもから習い事をしたいと言ってきた場合も、その習い事をなぜさせようと思うのかを明確にしておくことが大切。そうすれば、目の前でどんなに子どもがグズっても自分の軸がブレることはありません。子どもにとって、親の軸がブレてしまうことが最も危険なこと。続けることの大切さ、引き際を見極めることの大切さを教えるためにも、なぜその習い事を始めるのかを夫婦間で統一させておくとよいでしょう。

嫌がる子どもを前にどのような態度で接するのが正解なのか