4. 10年でどう変わった?2015年以降の冬季賞与の推移を振り返る

ここで、2015年から2025年までの冬季賞与の推移を時系列で確認してみましょう。一般財団法人労務行政研究所の調査結果によると、この10年間で賞与水準は大きな変化を経験しています。

各年の平均額は、2015年が73万2888円、2016年が71万8124円、2017年が71万2898円と、2010年代後半は70万円台前半で推移しました。

2018年には75万3389円まで回復したものの、2019年は74万7808円、2020年は74万3968円と伸び悩み、2021年には71万5553円まで落ち込んでいます。

この下落局面の背景として考えられるのが、新型コロナウイルスの影響です。企業活動の制限や需要の急減を受け、多くの企業で業績が悪化し、賞与にも抑制がかかったとみられます。

一方、2022年以降は流れが一変します。

2022年は78万6945円、2023年は80万0028円、2024年は83万5133円と回復基調が続き、2025年には87万4214円と過去最高額を更新しました。

この推移を見ると、2021年を底に冬季賞与は明確な上昇トレンドに入っていることがわかります。コロナ禍からの経済活動の正常化や、企業収益の改善が、賞与水準の押し上げにつながっていると考えられるでしょう。