モリモリ咲かせる【3か条】その2. 水やりのコツ

わが家の庭の3月の様子。5号鉢から溢れ咲くビオラ!種まきから育てたものを3株ずつ植えています

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ビオラやパンジーをモリモリ咲かせるカギは、地中の根をいかに伸ばして育ててあげるかです。

土の上に広がる葉っぱは見えますが、地中は見ることができませんよね。モリモリ咲かせるには、乾燥と水やりの繰り返しがポイントなのですが、初心者さんの中には、毎日水やりしてビオラやパンジーの根が伸びない、という育て方をしているかもしれません。

基本的な植物の育て方は、植え付け直後にたっぷり水やりして、その後は乾燥したら水をたっぷり与える。

このメリハリの繰り返しが一番花をモリモリ咲かせることにつながります。肥料よりも水の管理をしっかりすることが、花をモリモリ咲かせる秘訣なんです。

具体的に言えば、植え付け直後にたっぷり与えれば、今から真冬になる季節なら水やりは週一回くらいでも十分なほどです。それほど植物は水を吸いません。

初心者がハマりがち……「水やり」の罠に注意!

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「植物には毎日水やりしなくちゃ」と思っている初心者さんが多い気がしています。ドラマや漫画などのフィクションでも、毎日のように庭に水やりをしているような描写があったりしますよね。

実はあれは間違いで、冬のビオラやパンジーの場合は、以下の感覚での水やりが正解です。

  • 地植えの場合、水やりは植え付け時以外一切不要
  • 鉢植えの場合、鉢の種類によりますが週に1回または2回で十分

また、「土が乾いたら水やりしましょう」という、よくきく基準も誤解している方がときどきいるようです。土の表面が乾いても地中は乾いていないこともあります。その前提で、前述くらいのペースで十分なんです。

植物の根が水を求めて伸びるためには、水やりの頻度を下げることが、大きく育てられるコツと覚えておいてくださいね。

肥料は必須? そんなことはありません。肥料入りの培養土だけでも十分です

よく「花をたくさん咲かせるには肥料は必須」「花が咲かないのは肥料が足りなかったのかな」という声もききます。

ですが、私は肥料よりも先に紹介した「水管理」のほうが、モリモリに咲かせられるかどうかのポイントだと考えています。

そのうえで肥料を与えたい場合は、植え付けの土に「肥料入りの培養土」を使う、または適量を混ぜるだけで十分だと考えています。液肥を与えたい場合は、水やりの代わりに隔週程度で与えてもいいでしょう。

私の経験上、これだけで十分。春にはモリモリ花が咲きますよ。