4. 「つながっている」からこそ気をつけたい、SNSトラブルのリスク
SNSは、日常を共有でき、仲の良い人とつながっていられる楽しさがある一方で、思わぬトラブルに巻き込まれるリスクも潜んでいます。「青少年インターネット環境整備法」では、このようなリスクを減らすため、携帯会社は未成年の契約者にはフィルタリングを提供しなければいけないと定められています。
保護者や本人への説明義務もあるため、心配なことがあれば販売員に相談し、フィルタリングのカスタマイズをしてみてはいかがでしょうか。
しかし、フィルタリングで「守る」だけでは不十分です。トラブルに巻き込まれず、安全にSNSを楽しむためには、家族で利用ルールを決めておくことも重要です。
ルールを守ってSNSを利用する習慣が身につけば、成人後もトラブルに巻き込まれにくくなるでしょう。ルールを決める際に参考になるのが、政府広報オンラインで公開されている以下の条件です。
4.1 ルール作り
- 名前や顔写真、学校名などは書き込まない。
- 友達にメールやメッセージのやり取りを強要しない。
- 利用する場所や時間を決める。
- パスワードは親が管理する。
- トラブルの時はすぐに保護者に相談する。
また、写真を投稿するSNSの場合、撮影やSNSへの投稿に同意していない友達を写してしまったり、公共の場で他者や撮影禁止のところを写したりしないように注意する必要があります。
SNSは交友関係をより楽しくできるものでもありますが、簡単に誰かを傷つけられるものでもあります。だからこそ、自分が他人を傷つけてしまう可能性もしっかりと理解し、賢く使いこなしていくことが重要です。
5. まとめ
Z世代は「映え」のような完璧に作り込まれた世界観ではなく、友人との「生存確認」や「親近感」といった、より本質的なコミュニケーションを求めていることがわかりました。
通知に即座に反応する「リアルタイム」性よりも、気負わずに日常を共有できる「心地よい距離感」が、SNSの新たなスタンダードになりつつあるのかもしれません。
とはいえ、そうした「心地よさ」も安全でないと成り立ちません。しっかりとルールを決め、守り、SNSでつながっている友達がお互いに心地よく感じる場を作っていくようにしないといけませんね。
参考資料
LIMO・U23編集部
