年末年始が近づき、つい財布のひもが緩みがちになるこの時期。1年間頑張ったご褒美にボーナスを使う方も多いかもしれません。
そんなときに参考にしたいのが、お金に好かれる人が取っている行動についてです。
ここでは、日本の富裕層や40歳代の貯蓄状況を踏まえたうえで、お金に好かれる人の特徴を紹介します。
1. 「富裕層。ほんの一握りしかいない」1億円以上の資産をもつ人は何パーセントいる?
漠然とイメージする「富裕層」ですが、どれくらいの資産を持つ人を富裕層と呼ぶのでしょうか。実は、富裕層には細かい定義がありません。
ただし、資産階層別の分布状況を調査している野村総合研究所では「資産1億円以上」を富裕層としています。同社によると、階層別の世帯数および資産規模は下記の通りです。
- 超富裕層(5億円以上):11万8000世帯/135兆円
- 富裕層(1億円以上5億円未満):153万5000世帯/334兆円
- 準富裕層(5000万円以上1億円未満):403万9000世帯/333兆円
- アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):576万5000世帯/282兆円
- マス層(3000万円未満):4424万7000世帯/711兆円
1億円以上の資産を持つ世帯は合計で165.3万世帯となっており、これは全体の約3%にあたる割合です。つまり、富裕層と呼ばれる人はほんの一握りであることが分かります。
2. 「40歳代の単身・2人以上世帯」貯蓄額に差はある?平均はどちらが多い?
では、ここで40歳代の貯蓄状況についてJ-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」を見てみましょう。
金融資産を保有していない世帯を含む単身世帯と2人以上世帯でどのような違いがあるのでしょうか。
※貯蓄額には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。
【40歳代】二人以上世帯:金融資産保有額階層ごとの世帯割合

出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」をもとにLIMO編集部作成
※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。
40歳代の金融資産平均保有額は単身世帯で883万円、2人以上世帯で944万円となっています。
ただし、中には「まったく金融資産がない」と答えた世帯も一定数見られ、単身世帯では33.3%、2人以上世帯では25.7%にのぼります。つまり、40歳代では3〜4世帯に1世帯がまったく貯蓄がない状況です。
このように、お金を貯められる人とそうでない人にはどのような違いがあるのでしょうか。もちろん収入による差も大きな要因です。
3. 「なぜかお金に愛される人」共通する《お金が貯まる習慣3選》とは?
筆者は銀行員として働く中で「収入が特別多くなくても、なぜかお金に愛される人」に多く出会いました。彼らに共通する「お金が貯まる習慣」などの特徴を紹介します。
3.1 お金が貯まる習慣①衝動買いの前に一歩立ち止まって考える
お金に好かれる人は、衝動買いの前に一歩立ち止まって考えることができます。
衝動買いはストレス解消になるものの、後から冷静に考えると「本当に必要だったかな」と感じることも少なくありません。衝動買いの多くは、その商品が欲しいのではなく「モノを買うこと」自体が目的になっていることがほとんどです。
きちんとお金を貯めていくためには、無計画な衝動買いを繰り返すのではなく、一歩立ち止まって「なぜ買いたいのか」「ただのストレス解消になっていないか」ということを考えるようにしましょう。
3.2 お金が貯まる習慣②長く愛用できるアイテムを選ぶ
長く愛用できるアイテムを選ぶのも、お金に好かれる人の特徴です。
たとえば、コートやマフラーなど毎年必ず使うものは長く愛用できるものを買うことで、結果的に安価なものを頻繁に買い替えるよりも費用を抑えることができます。
反対に、日々使用する消耗品などは、費用を重視することで家計の節約にもつながります。
お金を効率よく貯めていくためには、お金をかけるべきところとそうでないところを自分の中で区別しておくことがポイントです。
3.3 お金が貯まる習慣③セールでは必要なものだけを購入する
多くの百貨店や商業施設、オンラインショップでバーゲンセールが行われるこの時期。「〇%オフ」「先着〇名さま限定の特別価格」などの謳い文句を聞くと、何だか買わないと損のような気持ちになりますよね。
しかし、お金に好かれる人はセールでは本当に必要なものだけを選んで購入します。たとえば、「ネットショップでいつも使っている洗剤が安くなっているからまとめ買いをする」など、家計の節約につながるような「計画的な消費」にセールを有効活用します。
セールでは、「安いから買う」のではなく「必要だから買う」を徹底するように心がけましょう。
4. 「富裕層。お金に愛されるってこういうこと」日々の小さな支出の管理も大切に
お金に好かれる人の行動を見ていると、日々の小さな支出の管理に取り組んでいることが分かります。その一方、長く愛用できるものにはお金をかけるなど、お金の使い方にメリハリがあることが特徴です。
今年の冬のボーナスは、このお金の使い方を少しだけ意識してみるとよいかもしれません。
参考資料
- 野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計」
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査2024年」
椿 慧理