2. 【働く世帯】二人以上世帯の「貯蓄と負債」平均いくら?
総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2024年(令和6年)平均結果―(二人以上世帯)」をもとに、二人以上世帯のうち勤労者世帯の貯蓄と負債を確認してみましょう。
貯蓄
- 貯蓄現在高:1579万円
- 貯蓄保有世帯の中央値:947万円
- 貯蓄現在高が「0」の世帯を含めた中央値(参考値):885万円
負債
- 負債現在高:1024万円
- 負債保有世帯の平均値:1858万円
- 負債保有世帯の中央値:1698万円
「二人以上世帯全体」と比べると、勤労者世帯の貯蓄現在高はおよそ400万円低くなります。
また、貯蓄保有世帯に限定した中央値も1000万円を下回る結果となっています。
背景の一つには世帯主の年齢差があり、勤労者世帯の平均年齢は50.3歳、二人以上世帯全体は59.9歳と約10歳の差があります。
この年齢差が貯蓄の格差に影響していることは確かでしょう。
さらに、住宅ローンや子どもの教育費などで出費がかさむ世帯も多く、老後資金まで十分に手が回らないケースも想定されます。
次に、20歳代から60歳代までの各世代の貯蓄と負債をあわせて見ていきましょう。

