3. マイナ救急で一命を取り留めた事例「60代男性が心肺停止」
政府広報オンラインでは、これまでの実証実験において、マイナ救急により一命を取り留めた事例も紹介されています。
3.1 マイナ救急により一命を取り留めた事例①「60代男性が心肺停止」
救急隊到着時の状況:勤務先で心肺停止状態。同僚が通報したが、受診歴や薬剤情報などを把握していなかった。
救急隊の活動内容:処置と並行し、マイナ救急で脳梗塞、高血圧、大動脈疾患の受診歴や薬剤情報などを確認し、搬送先に伝達した。
マイナ救急の有用性:傷病者の処置と並行して、受診歴などを搬送先に伝えることで、早期に緊急手術を行うことができ、一命を取り留めることができた。傷病者はその後退院し、社会復帰した。
3.2 マイナ救急により一命を取り留めた事例②「70代男性が意識もうろう・意思疎通困難」
救急隊到着時の状況:意識もうろうで、意思疎通が困難だった。
救急隊の活動内容:マイナ救急で薬剤情報を確認し、消化管出血による貧血を疑い、緊急内視鏡・輸血の処置が可能な医療機関に搬送した。
マイナ救急の有用性:薬剤情報から病名を推測し、適切な搬送先で早期に緊急手術を行うことで一命を取り留めることができた。また、搬送先の医師からは「薬剤情報を事前に得られたため、緊急オペなどの事前準備ができた」とコメントがあった。
いかがでしたでしょうか。
「マイナ救急」は、「マイナ保険証」の機能と「救急業務」をデジタルの力で融合させた取り組みです。
この取り組みにより「救命率の向上」と「医療の質の担保」が確保しやすくなり、救急業務の円滑化が期待できるでしょう。
