昨晩、12月8日23時15分頃に青森県東方沖でマグニチュード7.6(速報値)の地震が発生し、青森県で震度6強を観測しました。この地震により、広範囲に津波警報や津波注意報が発表され、改めて地震災害の恐ろしさを痛感した方も多いのではないでしょうか。

令和7年12月8日23時15分頃の青森県東方沖の地震について

令和7年12月8日23時15分頃の青森県東方沖の地震について

出所:気象庁「令和7年12月8日23時15分頃の青森県東方沖の地震について」

家屋の倒壊や土砂災害の危険性が高まる中、私たち自身の生活再建に欠かせないのが「地震保険」です。この記事では、想定外の事態に備えるために、地震保険の基本と加入の重要性についてわかりやすく解説します。

1. 【地震の体感】震度で変わる「どのくらいで人は気づく?」

気象庁の観測では、2025年12月1日から7日までのたった1週間で、日本周辺ではマグニチュード1〜7に相当する地震が39回も起きています。日本では小さな揺れから大きな揺れまで、日常的に地震が発生していることがよくわかります。

2025年12月1日~12月7日までの地震発生状況

2025年12月1日~12月7日までの地震発生状況

出所:気象庁「震度データベース検索」

ニュースでよく耳にする「震度」という言葉は、揺れの強さを示す指標です。一般的に、揺れを感じはじめるのは震度1からとされ、静かな場所でじっとしていると、気づく人も少なくありません。

震度4くらいになると多くの人が驚き、歩いている最中でも揺れをはっきりと感じられます。震度5に達すると、恐怖を覚えて身を守ろうと行動する人が増え、震度6以上では立っているのが難しいほどの強い揺れになると言われています。

震度で変わる人の体感・行動、屋内・屋外の状況

震度で変わる人の体感・行動、屋内・屋外の状況

出所:気象庁「気象庁震度階級関連解説表」

地震が発生すると、家の中では棚の物が落ちたり大きな家具が倒れたりする危険があります。外にいる場合でも、ブロック塀が崩れたり、看板・ガラス片が落下したりする可能性があります。

日本は地震が多い国であるため、こうした被害は誰にとっても他人事ではありません。だからこそ、「もしも」に備えておくことが大切です。そのひとつが地震保険の活用です。

では、地震が原因で損害が出た場合、地震保険ではどのようなものが補償の対象になるのでしょうか。ここから、具体的な補償内容と基礎知識を確認していきましょう。