次は、自分だけの年金が作れる個人型確定拠出年金の「iDeCo(イデコ)」です。銀行や証券会社などで口座を作ることができます。自分のために毎月一定金額を積み立てていき、定期預金や保険、投資信託といった金融商品を自分で運用して資産を増やしていきます。

こちらは自分で商品の組み入れを考えて、自分の手で運用するので最初の頃はちょっと戸惑うこともあるかもしれませんが、老後資金の不安を解消するにはもってこいの商品です。

たとえば企業年金がない会社員の場合、月額で2万3000円を上限(最低5,000円から積立可能)としてお金を積み立てていくことができますが、仮に22歳でiDeCoを始めて毎月2万3000円を積み立てたとすると、節税額は150万円以上にもなります(60歳までの38年間積み立て、年収350万円、運用利率を3%とした場合)。こうした税制優遇が受けられる制度があるのなら、よほど特別な事情がない限り使っておくのが得策です。

ただし、原則60歳以上まで引き出せないという点には注意が必要です。途中で引き出して住宅購入資金に充てたり、子どもの教育資金に充てたりするということはできません。その分確実に老後資金を貯めることができるので、老後資金のことを考えるといい選択肢の一つだと思います。

「NISA」「つみたてNISA」で投資の勉強も

社会人になって、投資の勉強をしてみようと思っている人もいるかもしれません。そんな人にオススメなのは、「NISA」や「つみたてNISA」です。なぜオススメかというと、これも税制優遇が受けられるからです。運用で利益が出ると本来なら20.315%の税金がかかります。しかし、NISAやつみたてNISAでは元手にできる資金額の枠は決まっていますが、その資金を使ってどれだけ儲けても税金がかからないのです。

具体的には、NISAは毎年120万円という枠があり、この120万円という枠の中で株や投資信託の取引を行います。非課税期間は5年間です。つみたてNISAでは、年間40万円まで積み立てることができて、非課税期間は20年間続きます。

この2つの大きな違いは、積み立てなのか普通に金融商品を購入するのか、というところですね。積み立てで長期的な資産形成をしたいときはつみたてNISA、普通に投資信託や株を買ってみたいというのであればNISAとなります。

もう1つ、株式の取引ができるかどうかという違いも大きいでしょう。つみたてNISAでは国が選んだ投資信託のみでの積立投資になります。社会人になったので株の勉強をしてみようと思う人はNISAを利用するのがいいですね。

まとめ

いかがでしたか。老後資産を考えたときには、いくつかの選択肢があります。もうこれからは自分で今後の資産形成を考えていかなくてはなりません。社会人になったばかりのときはまだ残業も少なく、時間もあるはずなのでぜひ一度自分のお金のことを考えてみてください。早いうちに自分の中で方針を決めておくことで、今後の資産形成がスムーズに進むようになりますよ。

大塚 ちえ