この4月に社会人となり、新生活が始まったという方が多くいると思います。社会人になると、自分が稼いだ給料で資産をつくっていくことができるようになりますね。そこで早速考えたいのが定年退職後の老後資産を自分でどう貯めていくかということ。
働き始めたばかりなのに定年後のことを言われても...と思うかもしれませんが、いずれは始めなければなりません。それなら早くからスタートするに越したことはありませんよね。そこで今回は、新入社員が将来に向けて資産を築くために何をすべきかを紹介します。
まずは基本の定期預金&自動積立預金から
まず老後資産づくりと聞いて思いつくのが預金だと思います。毎月コンスタントに銀行にお金を預けていき、自分の資産をちょっとずつ増やしていくという王道パターンですね。このとき、少しでもほかの銀行よりも金利がいい銀行を選ぶのも重要ですが、最近では都市銀行よりもネット銀行のほうが金利が高いケースが多いですね。
ネット銀行は利便性も高く、自分に合った方法でお金を貯めていくことができます。インターネットで検索すれば情報が色々と出てきますので、ぜひ一度各銀行の金利一覧やサービス比較表を見てください。社会人になるタイミングで改めて銀行選びをしてみるというのもいいでしょう。
銀行でお金を貯めていくときにぜひやってほしいのが先取り貯金です。お給料が入ったらすぐに貯金用の口座に一定のお金を移すのです。そうすることで、生活費として使ってしまうことなく確実にそのお金を貯めることができるんですね。
社会人になって最初の頃はあまりお給料も高くないので、毎月1万円、2万円くらいから始めてみてください。また、この先取り貯金をするにも便利な機能があって、給与口座から自動でお金を貯金用口座に移してくれる自動入金サービスがあります。
お金を移動させるタイミングも選べますので、筆者の場合は給料日の翌日に設定してあります。これを利用すれば、わざわざ自分でATMへ行ってお金を下ろして別の貯金用口座に入れるということをしなくてもいいので手間がかかりません。
非課税の恩恵も受けられる財形貯蓄
会社のほうで自動で先取り貯金をしてくれるものもあります。それが財形貯蓄です。企業の福利厚生の一部なので、財形貯蓄の仕組み自体がない会社もありますが、あったらぜひ利用してください。
お給料からあらかじめ天引きしてお金を貯めておいてくれるしくみなので、自分の手元に届くお金はちょっと少なくなりますが、これも手間いらずで確実にお金を貯めることができるのです。
財形貯蓄には3つの種類があり、用途が限定されていない「一般財形貯蓄」、住宅購入やリフォームなどの資金用途に限られる「財形住宅貯蓄」、老後資金に用途が限られる「財形年金貯蓄」の3つです。
「財形住宅貯蓄」の場合、財形住宅融資といって低金利で融資を受けられるという恩恵があります。また、「財形年金貯蓄」と「財形住宅貯蓄」は合わせて貯蓄残高550万円までの利子等について税金がかかりません。これを利用しない手はないですよね。