今年も残り1カ月を切りました。
2025年も続いた物価高。農林水産省「消費者物価(全国)の推移(総務省 消費者物価指数)」によれば、10月の米類の指数は対前年同月比+40.2%、パン+5.1%、めん類+0.9%となっており、主食の価格上昇も多く家計が圧迫されています。
現在の生活が苦しい一方で、老後の不安も拭えませんが、みなさん平均でどれくらい貯蓄をもち、また手取りから金融資産へまわしているのでしょうか。
平均的なデータをみるとともに、自身の2025年のマネープランを考えましょう。
1. 【平均貯蓄額】みんなはいくらか「うちの貯蓄は平均以下・平均以上?」
まずは金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」より、世帯・年代別の貯蓄額を確認します(※金融資産は預貯金や生命保険、株式、投資信託などの金融商品を指し、日常的な出し入れや引き落としに備えている部分は含みません)。
まずは二人以上世帯です。
1.1 【貯蓄額】二人以上世帯の貯蓄額の平均値と中央値
- 30歳代:平均値677万円・中央値180万円
- 40歳代:平均値944万円・中央値250万円
- 50歳代:平均値1168万円・中央値250万円
- 60歳代:平均値2033万円・中央値650万円
二人以上世帯の貯蓄額は平均を見れば年代が上がるごとに上がっています。
ただし、中央値は40歳代と50歳代で同じとなっています。現代の40~50歳代は就職氷河期世代であったり、また学費や住宅ローンなどがかかりやすい年代であることも関係していると考えられます。
円グラフで各年代の金額ごとの割合をみると、50歳代までは約半数が貯蓄300万円未満となっています。
貯蓄ゼロという世帯も2~3割ほど。まとまった資産を築くのは簡単ではないからこそ、計画的に貯蓄をしたいものです。



