今年も残すところあとわずかとなり、年末にかけて来年の家計の見通しを立てている方も多いのではないでしょうか。「後期高齢者医療制度」の保険料は、ご存じの通り全国一律ではありません。
「自分の住んでいる地域は高いの？安いの？」と疑問に感じていませんか。この記事では、2025年度の平均保険料約8万円を軸に、年金収入別の「都道府県ごとの保険料の差」を徹底比較。さらに、医療費の増加や「子育て支援金の一部負担」など、保険料が上昇している背景にある制度の仕組みまでわかりやすく解説します。
1. 【後期高齢者医療】平均保険料「年間で約8万円」
後期高齢者医療制度の保険料は全国で一律ではありません。お住まいの都道府県や前年の所得状況によって金額が変動します。ここでは、まず2025年度の平均的な保険料の水準と、年金収入による違いを踏まえた地域差を確認していきましょう。
1.1 2025年度の平均保険料は年間約8万円に
後期高齢者医療の保険料は、加入者全員が一定額を負担する「均等割」と、個々の所得に応じて算出される「所得割」の合計で決まります。
- 被保険者均等割額（年額）：5万389円
- 所得割率：10.21％
この条件を元にした2025年度の一人当たりでみた平均的な年間保険料は、約8万6306円と見込まれています。
