5. まとめにかえて
今回、後期高齢者医療制度の保険料は、地域や所得によって大きな差があることがわかりました。これは、各広域連合が地域の医療費水準を踏まえて保険料率を決めているからです。
また、平均保険料が年間約8万円を超える背景には、医療費の増加に加え、出産育児一時金の一部負担という新しいしくみも影響しています。この制度は、公費と現役世代の支援金で支えられているため、高齢者の方々の負担が過度に重くならないよう抑制されているのが特徴です。
だからこそ、ご自身の保険料が「誰かの負担によって成り立っている」ことを意識し、お住まいの地域の医療費水準と制度設計を把握することが大切です。社会全体で支える医療制度として、その理解を深めていきましょう。
参考資料
村岸 理美
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格の最高峰である「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。その情熱から、JADP認定の「動物介護士」「動物介護ホーム施設責任者」「ペットセラピスト」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月10日更新)