3. 厚生年金・国民年金、今のシニア世代が受け取る「ほんとうの年金受給額はいくら?」
社会保険への加入拡大という制度の変更点とメリットを見たところで、次に今のシニア世代が実際にどの程度の年金を受け取っているのかを見ていきましょう。
厚生労働省のデータ によると、厚生年金を受給している男女全体の平均月額は14万6429円です。この金額には、国民年金(老齢基礎年金)の月額分も含まれています。
受給額ごとの人数分布を見ると、以下の実態が明らかになります。
- 月額15万円以上の受給者数:502万6090人(全体の約47.6%)
- 月額20万円以上の受給者数:261万7157人(全体の約16.3%)
- 月額25万円以上の受給者数: 27万6814人(全体の約1.72%)
この通り、厚生年金を月額15万円以上受け取っている人は全体の半数に満たない状況です。平均受給額(厚生年金込み)が約14.6万円 であることから、多くの人にとって生活費の全てを賄える水準ではないのが現実です。
そのため、年金制度を正しく理解し、iDeCoや働き方の見直しといった「自助」の努力を含めた計画的な老後資金の準備が、一層重要になっています。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)