まだ寒さの残る2月。生き物たちが静かに春の訪れを待つ頃です。この時期の庭に必要なのは、派手な彩りよりも、むしろ凜とした佇まいを持つ植物の存在感ではないでしょうか。
一見「和風」と思われがちな植物も、その洗練されたフォルムや色彩は、現代的な洋風ガーデンにこそ驚くほど馴染み、空間全体をセンスアップしてくれます。
今回は、手間をかけずに楽しめて、庭の雰囲気をさりげなく格上げしてくれる「和モダン」な多年草を、参考価格とともにご紹介します。
1. 2月に選ぶ、手間いらずで育つ【和モダン多年草】5選。洋風ガーデンにもなじむ
1.1 クリスマスローズ:冬の庭の主役にもなれる静謐な白い花
うつむき加減に花をつける様が奥ゆかしいクリスマスローズ1/7
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冬の庭で主役となるクリスマスローズ。特に原種系のニゲルなどは、和の茶花を思わせる静謐な美しさが魅力です。
うつむき加減に咲くその姿は、華美ではない奥ゆかしさを感じさせ、まさに「和モダン」という言葉がふさわしい佇まいです。
配置のテクニックとしては、落葉樹の足元や、玄関先のアプローチなど、ふと目線が落ちる場所に植えると、その愛らしい表情をより楽しめます。コンクリートの打ちっぱなしや黒いタイルなど、無機質な素材との対比も美しいでしょう。
丈夫な性質で、育てやすい品種が多いのも特徴です。
ただし高温多湿はやや苦手なため、夏は直射日光を避け、風通しの良い環境で管理すると安心です。また、株が充実するまで開花までに1~2年ほどかかることもあるため、気長に育てるつもりで迎えると失敗しにくいでしょう。
※参考価格:800~2000円前後(3号ポット苗)
1.2 ヒューケラ:花より長く庭を彩る、アートなカラーリーフ
足元を彩るヒューケラ2/7
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ガーデニングといえば花に目が行きがちですが、ヒューケラは一年中楽しめる美しい「葉」が特徴の常緑多年草です。
赤、紫、ライムグリーン、シルバーなどカラーバリエーションが豊富で、花が少ない冬の時期でも庭を華やかに彩ってくれます。 和名の「ツボサンゴ」の通り、初夏には可憐な小花も咲かせますが、主な魅力はその葉色です。
異なる色を組み合わせて植えれば庭のアクセントになり、他の植物の引き立て役(グランドカバー)としても、モダンな鉢植えとしても活躍します。
多くの品種は耐寒性が強い反面、日本の夏の高温多湿はやや苦手です。風通しの良い半日陰などで管理すると長く楽しめます。
※参考価格:300~800円前後(3号ポット苗)
1.3 シラン:モダンなラインが美しいラン
天に向かって伸びるシャープな葉も美しいシラン3/7
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ランというと繊細なイメージがありますが、シランは驚くほど強健な品種です。
その魅力は、すらりと天に向かって伸びる葉の美しいライン。そのシャープなフォルムは、現代的な建築デザインにもよくなじむでしょう。春に咲く鮮やかな紫ピンクの花は、庭に華やぎを添えてくれます。
管理のしやすさも特筆すべき点で、日本の気候によく合います。地植えでは増えすぎることもあるため、スペースが限られる場合は鉢植え管理もおすすめです。
※参考価格:500円前後(3号ポット苗)
1.4 イカリソウ:まるで工芸品。風に揺れる繊細な造形
ユニークな形状が特徴のイカリソウ4/7
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その名の通り、船の錨(いかり)を思わせるユニークな形状の花が特徴的なイカリソウ。一つひとつの花がまるで精巧な工芸品のようで、風にそよぐ姿は非常に繊細で美しいです。派手さはありませんが、見る人の心を引きつける独特の魅力をもっています。
半日陰や明るい日陰でも栽培可能なので、シェードガーデンとしても活躍させられるでしょう。木の根締めや、日が当たりにくい北側の庭を、センス良く彩ってくれる貴重な存在です。
管理については、高温多湿はやや苦手ですが、半日陰の環境であれば育てやすい植物です。夏の強い日差しと蒸れに注意すれば、難しくありません。
※参考価格:600~900円前後(3号ポット苗)
1.5 ミヤコワスレ:楚々とした、自然な佇まいが魅力
楚々とした佇まいのミヤコワスレ5/7
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どこか懐かしさを感じさせるキク科のミヤコワスレ。その楚々とした佇まいと、野菊のような自然な風情が魅力です。ホワイトやブルー、パープル、ピンクがあり、春から初夏にかけて咲きます。
花壇の縁取りや、他の草花の株元を引き締める役割として最適で、洋風ガーデンにもよく合います。
品種によっては日本の夏の蒸れに弱いものもあるため、風通しの良い場所で管理すると安心です
※参考価格:500~700円前後(3号ポット苗)
2. センスの良い庭は“引き算”から。植えっぱなしでもサマになる「春待ちガーデン」を!
今回は、洋風ガーデンにも馴染む和モダンな多年草をご紹介しました。
美しい庭をつくるコツは、たくさんの花で埋め尽くすことだけではありません。植物一つひとつのフォルムや色が持つ美しさに着目し、空間に余白を残しながら配置することで、より洗練された印象になります。
今回紹介した植物たちは、いずれも主張しすぎず、それでいて確かな存在感で庭の質を高めてくれる名脇役ばかりです。ぜひ、春を待つ庭づくりの参考にしてみてはいかがでしょうか。
※なお、一部の植物は犬や猫がが誤食すると健康に影響を及ぼす可能性もあります。ペットを飼っているご家庭では、設置場所や植物の種類に注意してください。
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LIMOガーデニング部