新年度を目前に控え、家計や将来の生活設計について見直しを検討されている方もいらっしゃるかもしれません。
日本の公的年金制度は「老齢年金」「障害年金」「遺族年金」という3つの柱で構成されていますが、このうち「遺族厚生年金」の制度が2028年から大きく見直されることが予定されています。
この変更は、特にこれから新たに受給資格を得る可能性のある方々にとって重要な内容を含んでいます。
この記事では、厚生労働省が公表している資料などに基づき、制度改正の要点や2026年度からの年金額改定について、わかりやすく解説します。
ご自身の状況と照らし合わせながら、今後のライフプランを考える上での参考にしていただければ幸いです。
1. 2028年4月から遺族厚生年金はどう変わる?新制度で影響を「受ける人・受けない人」
2025年6月に年金制度改正法案の一部として「遺族厚生年金の見直し」が公表されました。
この変更は、将来新たに受給を開始する方を主な対象としており、すでに遺族厚生年金を受け取っている方には影響がないとされています。
改正後の新制度が適用されるのは、原則として2028年4月1日以降に亡くなられた方のご遺族や、施行日時点で40歳未満の受給権を持つ方などが対象となる見込みです。
ただし、制度は急に切り替わるわけではなく、数十年単位の経過措置を設けながら段階的に移行が進められます。
今回の見直しの主な目的は、男女間の受給条件の差をなくし、現代の社会環境や働き方の多様化に対応した制度へ整えることにあります。
従来の制度では、下記のような男女差が存在していました。
- 女性は比較的長い期間にわたって受給できる仕組み
- 男性は受給できないケースが多い
今回の見直しでは、こうした格差の是正が図られます。
