5. 国民年金+厚生年金、さらに資産形成をはじめていく
今回は、厚生労働省の令和6年財政検証などの資料をもとに、「公的年金のよくある誤解3選」を徹底的に解説し、シニア世代の実際の年金受給額を紹介しました。
公的年金は「元が取れる・取れない」という単純な損得勘定ではなく、世代間の支え合いを目的とした社会保険制度です。また、少子高齢化が進む中でも、働く人の増加や制度の仕組みによって持続可能性は確保されています。
とはいえ、平均的な年金額は生活費をすべて賄える水準ではないため、資産形成や長く働くライフプランを考えることが重要です。将来の安心のために、年金制度の仕組みを正しく理解し、自助努力を組み合わせた準備をはじめてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「令和6(2024)年財政検証関連資料①」
- 厚生労働省「令和6(2024)年財政検証関連資料②ー年金額の分布推計ー」
- 厚生労働省「国民年金及び厚生年金に係る財政の現況及び見通しー令和6(2024)年財政検証結果 ー」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「知っておきたい年金のはなし」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
村岸 理美