2. 年金の誤解②年金保険料「一人ひとりの負担はさらに増える」ってホント?
人口が減って年金の支え手が減っているので、「国民一人一人の負担はさらに増えていくのでは」と疑問に思う方もいるかもしれません。
たしかに、少子高齢化は進行していますが、働く人(特に女性や高齢者)が増えているように、年金制度の「支え手」となる働く人の数は、当初の予測よりも増加しています 。
この結果、年金財政は改善し、令和5年度末の積立金残高は予測を約70兆円上回る見込みです。
働く人の増加は、将来の年金給付水準の調整(マクロ経済スライド)の緩和につながり、一人ひとりの負担(厚生年金保険料率)は現在固定されたまま、制度の安定を保っています。このように、公的年金制度は「人口減=負担増」ではなく、「長く働く人が増える」ことで持続可能になっているのです。

