4. 国民年金+厚生年金、「30万円(月額15万円)」もらえる人は何パーセントいる?
最後に、今のシニア世代が受け取る年金について見ていきましょう。厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の男女全体の平均月額は「14万6429円」です。なお、この金額には1階部分の国民年金(老齢基礎年金)の月額部分が含まれています。
受給額ごとの人数分布は以下のとおりです。
4.1 厚生年金の受給額ごとの受給権者数
- 月額15万円以上の受給者数:502万6090人(全体の約47.6%)
- 月額20万円以上の受給者数:261万7157人(全体の約16.3%)
- 月額25万円以上の受給者数: 27万6814人(全体の約1.72%)
厚生年金を月額15万円以上受給している人は、全体の半分に満たない47.6%です。
公的年金制度は破綻しないしくみであるとはいえ、老後の生活資金を考える上で、年金受給額の現実的な水準を把握し、自助努力を含めた計画的な準備が重要です。
