5. まとめにかえて

今回の記事では、後期高齢者医療保険制度の概要と、2割負担に該当する方の年金収入の要件について見てきました。

厚生労働省等の資料によると、後期高齢者医療保険制度で2割を負担するのは、被保険者全体の20%とのこと。つまり5人に1人が2割を負担していることになります。

また、3割負担をしている方は、上記とは別に全体の7%が該当します。つまり2割負担・3割負担をしている方の合計は全体の約3割に上ります。

冒頭でもお伝えしたとおり、医療保険制度については、能力に応じて保険料を負担する「全世代型社会保障」を進める議方向で議論されており、負担能力のある方にはそれなりの負担してもらい、それには高齢者も含まれることになります。

医療保険に関しては、以前にも高額療養費制度の見直しも検討されていましたが、現在はOTC医薬品の自己負担額について議論されています。医療費の負担が増加する可能性もありますので、今後の議論の行方にも注目です。

参考資料