4. おわりに
給付付き税額控除は全世帯に恩恵がある一方、政府支援に頼りすぎない家計管理が重要です。まず支出を「必要」「重要」「あれば良いもの」に分類し、優先順位をつけましょう。
削減できる「あれば良いもの」を見直せば、生活満足度を保ちながら節約できます。食費はまとめ買いや冷凍保存で工夫し、ポイント還元率の高いクレジットカードやキャッシュレス決済を活用すれば実質的な節約が可能です。
2025年11月も143品目が値上げされるなど、インフレは今後も続く見込みです。政府支援は一時的なものと考え、各家庭で「節約する」「収入を増やす」という基本スタンスを持ち、長期的な視点で家計を守る対策を実践することが大切です。
支援制度は“知らないと受けられない”ケースがあるため、今後発表される最新情報を年明け前後にチェックしておくことがおすすめです。家計を守るための制度は上手に活用し、負担の大きい今の時期を乗り切っていきましょう。
参考資料
柴田 充輝
執筆者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1000記事以上の執筆実績あり。保有資格は1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、社会保険労務士、行政書士、宅地建物取引主任士など。
監修者
マネー編集部社会保障班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに社会保障制度や社会福祉、公的扶助、保険医療などをテーマに関する記事を執筆・編集・公開している。
マネー編集部社会保障班は、地方自治体職員出身の太田彩子、日本生命保険相互会社出身の村岸理美、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子など、豊富な経験と知識を有した編集者で構成されている。表彰歴多数の編集者も複数在籍。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務や、国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担った実務経験者も在籍している。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年8月26日)