2. 65歳以上の介護保険料、全国平均はいくら?
厚生労働省によると、65歳以上の介護保険料(第1号被保険者)の全国平均基準額は月額6225円です。
介護保険料は、3年ごとに見直される仕組みとなっており、その時々の介護サービスの利用状況や自治体の財政などを踏まえて改定されます。
また、保険料の金額は地域差や所得区分によって大きく変わるのも特徴です。
市区町村ごとに独自の基準額を設定しているため、地域によっては2倍近い開きがあるケースもあります。
全国平均はあくまで「おおまかな目安」であり、実際の負担額は世帯の所得や住んでいる地域によって大きく異なります。
そのため、自分の住む自治体の基準額を確認しておくことが大切です。
3. 【介護保険料】「保険料の基準額」が高い・低い自治体例
介護保険料の保険料の基準額は、自治体によって異なります。
3.1 介護保険料が高い自治体・低い自治体の傾向
自治体ごとの保険料には明確な傾向があります。
●保険料が「高くなりやすい」自治体の特徴
- 高齢化率が高い
- 介護サービスの利用者が多い
- 都市部で人件費や施設運営費が高い
- 財政負担が重く、保険料への依存度が大きい
●保険料が「低く抑えられやすい」自治体の特徴
- 若い世代が多く、支え手が多い
- 介護サービスの需要が比較的少ない
- 地域包括ケアが充実しており、重度化予防が進んでいる
- 財政が安定している
同じ都道府県内でも市区町村によって年間数万円の差が生じることもあるため、転居を検討する場合は介護保険料の比較も有効です。
厚生労働省の資料から、実際に保険料が高い自治体と低い自治体の例を見てみましょう。
3.2 第9期保険料基準額「介護保険料が高い自治体」例
- 大阪府大阪市:月額9249円
- 大阪府守口市:月額8970円
- 大阪府門真市:月額8749円
- 岩手県西和賀町:月額8100円
- 青森県七戸町:月額7900円
- 東京都檜原村:月額7900円
- 大阪府松原市:月額7900円
- 青森県東北町:月額7880円
3.3 第9期保険料基準額「介護保険料が低い自治体」例
- 東京都小笠原村:月額3374円
- 北海道威子府村:月額3600円
- 群馬県草津町:月額3600円
- 宮城県大河原町:月額4000円
- 北海道根室市:月額4300円
- 北海道深川市:月額4300円
- 北海道登別市:月額4300円
- 埼玉県鳩山市:月額4300円
- 千葉県栄町:月額4300円

