株価が大暴落しているとき、私たち個人投資家はどう対処したらよいのでしょうか。その「状況下」で、たじろがずに冷静でいるというのはもっとも必要なことですが、それに対峙する前にできることがあります。今回はそうした「心理的安全性」をいかに確保できるかについて考えてみましょう。

現金残高(キャッシュポジション)をしっかり確保する

そもそも株式はリスク性資産です。株価は上下して当然といえます。リスクとリターンはちょうどコインの表と裏のように、一体です。リスクをとっているからリターンがあるのであって、リスクをとらなければ預貯金のようなリターンとなるはずです。

自分の資産をすべて株式に投資をしているという方は少ないでしょうが、現預金をしっかり持っておくことで、大暴落時でも心理的には余裕が保てるでしょう。

資産が100あるとして、株式の保有割合が20であったとしましょう。その20が半分になっても10の損失で済みます。その程度の損失であれば、その後に資産規模を回復させることも十分に可能です。