4. 「50年ローンの時代」リスクを踏まえた無理のない返済計画を立てよう

住宅購入資金は「人生の3大支出のひとつ」といわれるほど大きな買い物です。特に住宅価格が高騰している現在の環境下では、「少し無理をしてでもないと購入できない」という人も多いかもしれません。

また近年、不動産価格の右肩上がりの高騰、特にマンション価格が2010年比で2倍以上となる状況を背景に、月々の返済額を抑えるための50年ローンの需要が高まっています。しかし、これにより、セカンドライフに入る60歳代や70歳代でも住宅ローン残高を抱える世帯が一定数存在するという現実があります。

超長期ローンを組む際は、病気や収入減といったライフステージの変化に対応できるかを検討することが不可欠です。また、将来の住み替えの可能性も視野に入れ、残債割れのリスクを抑える物件選びが重要になります。

退職金をあてにするのではなく、月々の収入で無理なく返済していける、あらゆるリスクを踏まえた返済計画を立てることが成功の鍵となります。

参考資料

椿 慧理