将来、自分はいくら年金を受け取れるのか、そして老後の生活が本当に成り立つのか、といった不安を抱える人は少なくありません。
日本の公的年金は加入状況や働いた期間によって、受給額がそれぞれ異なります。
本記事では、年金の仕組みや60歳代から80歳代までの年代別平均年金額を整理し、老後の生活を見通すための手がかりを紹介します。
1. 日本の公的年金の仕組み
日本の公的年金は、1階部分は国民年金、2階部分は厚生年金の、2階建て構造です。
1.1 【1階部分】国民年金：土台となる基礎の年金
国民年金は、日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入する基礎年金です。
老後の「老齢基礎年金」に加えて、障害や家族の死亡時にも基礎的な保障を受けられます。
自営業や学生などは自分で保険料を納め、経済的に厳しい場合は免除・猶予制度の利用が可能です。
会社員や公務員は自動的に加入し、扶養に入る配偶者は保険料の負担なしで加入できます。
1.2 【2階部分】厚生年金：生活を支える上乗せ部分
厚生年金は、会社員や公務員が加入する国民年金に上乗せされる年金です。
老齢基礎年金に加えて、給料や働いた期間に応じた老齢厚生年金が上乗せされて支給されます。
保険料は会社と本人が半分ずつ負担し、給料から自動的に天引きされます。
