国民年金と厚生年金、「ふつうの人」はひと月どのくらいもらっている？みんなの平均受給額一覧 12月15日は年内最後の年金支給日！

2. 国民年金・厚生年金の平均月額《60歳～89歳／1歳刻み》

厚生労働省年金局「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」のデータをもとに、60歳代から80歳代の国民年金と厚生年金の平均月額を紹介します。

【国民年金】年代別の平均受給額≪60歳代≫

60歳代は受給開始直後の人も多く、保険料を納めた年数に個人差が大きいため、年金額は比較的ばらつきがあります。

65歳を境に年金額が大きく増えるのは、老齢基礎年金の「満額支給開始年齢」のためです。

また、定年退職直後の時期と重なることから、働きながら年金を受け取り始める人も多い世代です。

【国民年金】年代別の平均受給額≪70歳代≫

70歳代は老齢基礎年金の受給が安定しており、年金額は60歳代より全体的に高く、横ばいに近い水準が続きます。

男性の中には、厚生年金との併給で生活設計をしている人も多く、個々の生活実感には差があります。

【国民年金】年代別の平均受給額≪80歳代≫

80歳代は年金制度上の物価スライドや賃金スライドの影響を受け、70歳代より年金額が緩やかに減少する傾向です。

医療費や介護費など支出が増える時期と重なるため、70歳代と同じ程度の年金額ですが生活に余裕を感じにくくなる傾向があります。