6. 将来の年金受給見込額は「ねんきんネット」で手軽に確認
ご自身の年金記録や将来受け取れる年金の見込額は、日本年金機構が提供するオンラインサービス「ねんきんネット」で確認できます。
スマートフォンやパソコンから24時間いつでもアクセスできるため大変便利です。
利用を開始するには、「マイナポータル」と連携するか、個別に「ユーザID」を取得する必要があります。
ユーザIDの取得手続きには基礎年金番号とメールアドレスが必要です。基礎年金番号は年金手帳や年金証書で確認してください。
また、毎年誕生月に送付される「ねんきん定期便」に記載のアクセスキーを利用してユーザIDを取得することも可能です。
7. 家計状況を把握し、計画的な老後資金の準備を
ここまで、2カ月に一度の年金支給日に「一人あたり30万円(月額換算15万円)以上」を受け取る方の割合や、所得が一定基準に満たない方を支える「年金生活者支援給付金」について解説しました。
公的年金の受給額は、これまでの働き方や収入、年金の加入期間などによって一人ひとり異なります。
そのため、まずは日本年金機構の「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」でご自身の受給見込額を把握することが、老後の生活設計を立てるための第一歩となるでしょう。
長らく物価高が続いていることも踏まえたうえで、年金だけでは生活資金が不足するケースも想定し、計画的に資産形成を進める必要があります。
昨今の物価上昇により、日々の生活費が増加し、「貯蓄が思うように進まない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ライフステージの変化は家計に影響を与えやすいため、現在の収入と生活に伴う支出がどれくらいあるのか収支の状況を見直すことからはじめてみてはいかがでしょうか。
※この記事は再編集記事です。
参考資料
- LIMO「【厚生年金+国民年金】2カ月に1度やってくる年金支給日に「ひとりで30万円(月額15万円)以上受給する人」はどれくらいいる?」
- 厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」
- 厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」
- 厚生労働省「いっしょに検証!公的年金 公的年金の仕組み」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「「ねんきんネット」の登録方法」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」
- 厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」用語の説明
- 日本年金機構「在職老齢年金の計算方法」
川勝 隆登
