3. 日本の公的年金の基本構造:「国民年金」と「厚生年金」の2階建てとは
日本の公的年金制度は、加入者の職業などに応じて構成される2階建ての構造になっています。
1階部分が全国民共通の「国民年金(基礎年金)」、2階部分が会社員や公務員などを対象とする「厚生年金」です。
3.1 1階部分:国民年金(基礎年金)の加入対象・保険料・受給額
- 対象:日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人
- 保険料:月額1万7510円(2025年度、一律)
- 受給額:保険料を40年間すべて納付した場合、満額として月額6万9308円(2025年度)を受給
3.2 2階部分:厚生年金の加入対象・保険料・受給額
- 対象:会社員や公務員など
- 保険料・年金額:現役時代の報酬額や加入期間に応じて変動(個人差あり)
- 将来の受給額:1階の国民年金に加えて、厚生年金が上乗せして支給される
これらの公的年金に加えて、企業年金やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった私的年金を活用し、老後の生活資金をさらに手厚くすることも可能です。
