4. 厚生年金と国民年金を合わせて月額15万円以上受け取る人の割合は?
厚生労働省年金局が公表した『令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況』によると、厚生年金受給者(国民年金を含む)のうち、月額15万円以上の年金を受け取っている人は全体の約47.6%で、半数近くを占めています。
ただし、この金額は税金や社会保険料(介護保険料、健康保険料など)が天引きされる前の「額面」です。
そのため、実際に口座に支給される手取り額はこれよりも少なくなる点に注意が必要です。
5. 次の年金支給日は12月15日「老齢年金生活者支援給付金」が年金に上乗せされる人とは?
公的年金やその他の所得が一定の基準額に満たない方を対象に、年金に上乗せして支給される「年金生活者支援給付金」という制度があります。
受給している基礎年金の種類により、「老齢年金生活者支援給付金」「障害年金生活者支援給付金」「遺族年金生活者支援給付金」の3種類となっています。
「老齢年金生活者支援給付金」の主な支給要件は以下の通りです。
【支給要件】
- 65歳以上で老齢基礎年金を受給している
- 世帯全員の市町村民税が非課税である
- 前年の公的年金などの収入金額(※1)とその他の所得の合計が、特定の基準額以下である(※2)
※1 障害年金や遺族年金といった非課税収入は合計額に含みません。
※2 基準額は生年月日によって異なり、昭和31年4月2日以降生まれの方は90万9000円以下、昭和31年4月1日以前生まれの方は90万6700円以下です。このうち、一定の範囲(80万9000円超~90万9000円以下など)に該当する方には「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給されます。
2025年度における老齢年金生活者支援給付金の基準額は月額5450円ですが、個々の支給額は保険料の納付期間などに応じて計算されます。
