株式市場の振り返り-日経平均株価は急落、今年最大の下落率で21,000円割れ

2019年3月25日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,977円(▲650円、▲3.0%) 3日ぶり大幅反落
  • TOPIX 1,577.4(▲39.7、▲2.5%) 3日ぶり大幅反落
  • 東証マザーズ株価指数 926.2(▲13.7、▲1.5%) 続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:104、値下がり銘柄数:2,014、変わらず:22
  • 値上がり業種数:0、値下がり業種数:33
  • 昨年来高値更新銘柄数:3、昨年来安値更新銘柄数:73

東証1部の出来高は13億2,784万株、売買代金は2兆3,917億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。先週末の米国株の大幅下落および円高進行等を受け、一部投げ売りを含めた売買が優勢となりました。下値を拾う動きも若干見られましたが、週初ということもあり、活況な商いには程遠かったようです。

そのような中、日経平均株価は急落して今年最大の下落率となりました。寄り付きから徐々に下げ幅を拡大し、前場の終盤には一時▲715円安まで売られる場面も見られています。

その後はやや下げ渋ったものの、結局は▲3%超安の急落で引けました。また、終値でも2月15日以来となる21,000円割れとなっています。

なお、TOPIXも同じような値動きで3日ぶりの大幅反落となりましたが、下落率は日経平均株価よりやや小幅に留まりました。これは、日経平均株価を構成するような大型株への売りが優勢だったことを示唆しています。

東証マザーズ株価指数は続落、売買代金は33日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は8,968万株、売買代金1,267億円となり、いずれも先週末より減少しました。出来高は3日連続で1億株を下回ったものの、売買代金は33日連続で1,000億円超になるなど、個人投資家の物色意欲はまだ続いていると考えられます。

また、株価指数は続落となりましたが、東証1部など大型株市場に比べると下落率は小幅に留まっています。このまま900ポイントを固めて、950ポイントを目指しに行くのか注目されましょう。

エーザイが連日のストップ安、ソニーも連日で昨年来安値更新

個別銘柄では、主力大型株が総じて大幅安となる中、先週末にストップ安となったエーザイ(4523)の取引が成立せず、▲20%安に迫る連日のストップ安となりました。さらに、アステラス製薬(4503)や塩野義製薬(4507)など他の医薬品株も大きく値を下げました。

また、ハイテク株も軒並み大幅安となり、ソニー(6758)が連日で昨年来安値を更新し、オリンパス(7733)も一時▲6%超安の急落となっています。

その他では、自動車株でホンダ(7267)が大幅下落となり、コンビニ株への売りが続く中でセブン&アイ・ホールディングス(3382)とミニストップ(9946)が昨年来安値更新となったことが目を引きました。

一方、数少ない値上がり銘柄の中では、先週に株価乱高下が続いたZOZO(3092)が大幅高となったのが目立ちました。なお、7日連続で昨年来高値を更新してきた住友不動産(8830)は10日ぶりの反落となりましたが、わずかな下落に留まっています。

新興市場(東証マザーズ)では、窪田製薬ホールディングス(4596)が▲10%超安で連日の暴落となり、アンジェス(4563)やサンバイオ(4592)なども大幅安となりました。また、ZUU(4387)や中村超硬(6166)も安値更新となっています。

一方、ASJ(2351)とロゼッタ(6182)が値を飛ばして、いずれもストップ高で引けました。

葛西 裕一