雨の日に傘を差しながら自転車に乗っていませんか? これは実は交通違反の可能性があります。知らず知らずのうちに事故リスクを高めている運転習慣が、意外と身近にあるのです。2026年の来年4月から自転車運転の交通違反にも反則金を科す「青切符」が導入されます。

今回は、警察庁の事故データをもとに、自転車にまつわる交通違反のなかでも特に見落としやすい4つの行動と、事故時に備える「自転車保険」について詳しく解説。安心・安全な自転車生活を送るために、今一度チェックしておきましょう。

1. 【警察庁データで判明】自転車事故の相手は7割以上が車

警察庁によると、自転車の死亡・重傷事故において、ぶつかった相手の約75%が自動車で、最も多くなっています。

相手方当事者別自転車関連死亡・重傷事故件数と事故類型別「自転車対自動車」死亡・重傷事故件数(第1・第2当事者)【令和2年~令和6年合計】

相手方当事者別自転車関連死亡・重傷事故件数と事故類型別「自転車対自動車」死亡・重傷事故件数(第1・第2当事者)【令和2年~令和6年合計】

出所:警察庁交通局「自転車は車のなかま~自転車はルールを守って安全運転~」

自転車と自動車の事故では、約55%が交差点など「出会い頭の衝突」で事故のなかで最も多く発生しています。

事故の背景には、自転車側の安全確認不足や一時不停止などの違反もあります。「知らなかった」では済まされないこともあるので、日ごろの運転習慣を見直すことが大切です。そして、ルールを守る意識が事故防止につながります。

中でも注意したいのが、「傘さし運転」など事故につながる可能性のあるような運転行為です。