4. まとめにかえて

高齢夫婦世帯の平均では毎月約3万4000円の赤字が発生しており、資産の取り崩しが必要な状況です。

経済的な不安を軽減して老後生活を送るためにも、現役世代の方は、政府が用意する税制優遇制度を活用しましょう。

iDeCoは掛金が全額所得控除となり、運用益も非課税ですが60歳まで引き出せません。一方、NISAは成長投資枠とつみたて投資枠を併用でき、いつでも引き出せる柔軟性があります。自分のライフプランに合わせて、両制度を賢く活用していきたいところです。

年末は家計や制度を見直すのに最適なタイミングです。「いまの収入」「退職後の収入」「資産形成」の3つの軸を意識しつつ、できるところから取り組んでみてください。

早めに情報を知り、活用する人ほど老後の選択肢が広がるでしょう。

参考資料

柴田 充輝